Michael Crawford 曲集

ファントムの歌を歌わせたら、やっぱり初演のこの人でしょう
な、マイケル・クロフォードの曲集です。
オペラ座の他には
「キャッツ」「アスペクツ・オブ・ラブ」「ジーザス」「エビータ」
などの曲が入ってます。
しかしあらためて聞くと、やっぱりこの人だからのファントムだよな、なんて思ってしまいました。
高温の部分が、なんていうのか、ちょっと神経質な感じ。
同じ高めの声でも、すごくなめらかで綺麗な人とか、柔らかくうっとりと包む感じで歌う人もいる。
その人達と比べると、マイケルの声は特別美しいわけではない。
彼の声は、もう少し尖っているんですよね。
でもそれが、いかにもファントムの声で。
ファントムの声って、ぎりぎりなイメージがあるんですよ。
余裕を感じさせるとか、あまり滑らかではいけないような。
こう、ギリギリまで張りつめて、いつでも次の瞬間に、切れるかもしれないという予感を孕んだような声。
だから彼の第一声は、ドキリとさせる。
他の人と比べて、特別に美しい声というわけではない。
(いや、もちろん充分に美しいですが)
でも、役にぴったりな声ってあると思います。
だから、ファントムはマイケルだったんだな、と、思います。
ちなみにこのCDでのクリスティーヌは、Barbara Bonney です。

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