蒼の底に雪がふりつむ

 2009年12月、クリスマスのトップ絵です。
これを描いた頃、まだ眩暈のためパソコン画面を長い間見ることが出来なかったので、シンプルな構図の絵にしました。
私の中のクリスマスのイメージに、「青い夜の底に雪が降り積もっていく」というのがありまして。そんな感じのイラストです。
もっともこの絵は、夜にしてはちょっと明るい青なので、昼間でもいいんですけどね。
タイトルの「蒼」ですが。「青」でもよかったのですが、まあ空だからこの漢字を選んでみました。

雪がふりつむ。というのは、有名な三好達治の詩からです。
クリスマスはパーティしたり電飾がキラキラだったり、派手で綺麗なイメージもありますが、同時に静かな静かな夜、というイメージもあるので。
この絵は静かな聖夜です。
すべての音を吸い取りながら、ただ雪が降る。誰も来ない森には、一人の少年天使が蒼い夜の下にたたずむ。
少年天使と書いたけど、一応黒羽なので、静かなクリスマスですよね。これが香澄天使なら、パーティでシャンパンでケーキでしょう。
あ、今度そういうクリスマス絵もいいかもしれませんね。
背景の空の色を変えて、ミッドナイトな感じにもしてみました。
イラストをクリックすると、見られます。

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