あの時そこにあった危機

 ご存じ2001年9月11日現地時間午前8時48分(日本時間11日午後9時48分)に、アメリカニューヨークの世界貿易センタービルに航空機が2機激突しました。
さらに国防総省にも航空機が激突。
マスコミはこれを「アメリカ同時多発テロ」と名付け、大々的に報じました。
その後アメリカは、犯人をイスラム原理主義タリバンのビン・ラディンと断定。
報復攻撃をアフガニスタンに開始しました。
 
この事件に関しては、かなりショッキングな出来事だった事もあって
(なにせ、あのツインタワーが倒壊しちゃったんだものね)
当時色々な人が様々な意見を言い合いました。
マスコミだけじゃなく、その辺のオバサンとかおじさんとかまで、とにかく何か言わせろって感じで。ネットでも、様々な所で意見の交換がなされたようです。
 
ここの掲示板も例外ではありませんでした。
だってそれこそ、寝ずにテレビに齧り付いちゃったもんね。
まったくもって、映像の力は偉大だと思う。
何か言わずにはおられるか、って感じ。
まあその、ぶっちゃけた話、私、史都玲沙(しと れいさ)がとりあえず何でもいいから何か言いたい、と思った訳なんですけどね。
そういう訳で、この事件に関して言いたい事がある者は、史都玲沙の掲示板で一言どうぞ、という企画をやりました。
 
 
●テーマは無し。
●難しい意見は言う必要なし。(言ってもよし!)
●多少ヤバくても、何だか不謹慎でも、思った事を言うべし。
●ただしあんまりヤバイ方向に流れたら、誰か冷静な人が突っ込みを入れてね(汗)
 
 
こんな感じのもの。
カキコは事件直後から、10月始めくらいまで。
約一ヶ月。
色々な人に参加していただき、熱い意見が交わされました。
掲示板常連さんから、飛び入りの方までおります。
ハンドルネームは了解を得た方のみ、そのまま使用。その他の方は、イニシャル表示にさせていただきました。
 
読まれる前に一応内容にちょっと触れておきますが、主催の人間がそういう意見のためか、これらのカキコは
『アメリカのアフガニスタンへの攻撃はかなり不当なものである』
という考えに基づいているものが多いです。
読みやすさを考え、多少手直しした文章もありますが、基本的にはほぼ当時のままの文章が載せてあります。
ちょっと思い違いの知識や、後で思いついた事とかもあったのですが、それに関しても手直しはしておりません。
(多少間違っていようが)当時のままの、勢いでお届けしたいと思います。
 
それでは、長い前置き失礼いたしました。
どうぞお楽しみ下さい。
 
 
 
 
 
【史都玲沙】2001/09/12(Wed) 14:06:12
『では』  
 今回の事件について、何でもいいから語ろうと思います。
参加自由。突っ込み歓迎。カキコよろしくね。“〆(^∇゜*)♪
不謹慎な事も言うかもしれないけど、こういう事に関して、いかに人が興味深く語るか、とか、デマが飛ぶか、とか、いろいろ解るかも。
でも、あまり危ないとこに突っ込みそうになったら、ぜひ止めてやってね。ひひひひひ。(T▽T)
(自分が信用できん)
とりあえず、最初の突っ込みは、日本の報道について。
日テレで、アメリカの中枢が混乱している事にたいして
『めくら、つんぼ、おし』と語ったらしい。
そんな事を口走るとは、だいぶ混乱しているぞ日テレ。
 
そしてTBS。
センタービル倒壊で、走りながら男性キャスターが、口がもつれて
「けむりが迫ってきました! けまりが迫ってきました!」
と怒鳴った瞬間、雅(みやび)なモノが頭に浮かんでしまったのは私だけじゃないと思うが、次の言葉にも首をひねってしまった。
 
「ビルが倒壊した瞬間、蜂の子を散らすように人々が逃げ出しました」
………蜂の子? 散らす?
なんかヘン。この辺に違和感が…。
蜂の子で辞書を引いてみたら、「蜂の巣をつつく」がでてきた。
あっ、そうだよ、そうじゃん。
散らすのは蜘蛛の子。
 
ちなみにTBSでは、これがビル倒壊の瞬間なので、何度も何度も繰り返し流しています。
たぶんこれからだってずっと流し続けるはず。
アイヤーσ(^_^)
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【服部あゆみ】 2001/09/12(Wed) 14:28:20
『ではつづき』
次から次へと報道されることが、デマだったようですね。
キャンプデービットに飛行機落ちた、とか、11機ハイジャックされた、とか。
ずっと出ずっぱりの支局長の顔が、明らかに疲れていくとか、
こうしてみると女性の記者が結構多いんだな、とか。
第2機突入の映像は、時間がたつに連れて増えてますね。
あらゆる角度から撮ってる。さすがだ。
それにしてもああも吸い込まれるように入ってくとは。
アメリカのビルって…
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【羽鳥 峻】 2001/09/12(Wed) 14:41:25
 
フジテレビでは、安田さんが逃げて〜逃げて〜!とヒステリックに叫びながら現場から離れようとする様子が映ってました。
それが安田さんのレポートでしたと紹介してた。
臨場感と言うか緊迫した現場を伝えようとしていたのかもしれないが、なんか違うぞ…。
それにしても、心が痛む事件です。ほんと、痛いです。
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【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 15:26:21
『あああ〜』
あのフジの報道は、ちょっとナンでしたね。
確かにどこまで崩れてくるか解らないから、気持ちは解らないでもないけど、アレは報道としてはいかがなものかと…。
テレビのサッカーで、日本がゴールした時の、
ゴーーーーール、ゴーーール、ゴルゴルゴルゴルゴォーーーーーーーーールゴーーーールルルッ。ゴゥオオオオーーーールウウウウーーーー。ゴール!
…みたいな?
いかがなものか…。
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【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 20:00:56 
『蜂の子は』
巣に、ぎゅっ、と詰まっている。
散ったりしない…。( ̄∀ ̄)
 
 
 
 
【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 15:34:36
『崩れゆくビルども』
うーん、服部さんの言うとおり、アメリカのビルってもろい…。
耐震設計には、なってないんだな、絶対。
某巨大掲示板で、最初にセンタービルが真ん中から倒壊した時に
「飛行機が上に突っ込んだくらいで、あんなに綺麗に真ん中から崩れるなんてヘンだ。中に爆弾がしかけてあったに違いない」
という書き込みがあった。
が、センタービルの隣の47階建てのビルも、崩れておった。しかも、それこそ綺麗に足元から、一気にぐしゃしゃしゃっと。
やっぱりもろいんじゃないのか? アメリカビル。
センタービルの下の方にいた日本人達は
「下の方は大丈夫」
なーんて言われていたらしい。大丈夫じゃないぞ、アメリカビル。
怖いぞ摩天楼。こんなに簡単に崩れてしまうのか…。
しかし服部さん、11機ハイジャックって、デマだったんですか? 
どこで言ってたの?
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【服部あゆみ】 2001/09/12(Wed) 17:48:02
『ハイジャック』
結局4機だったみたいですよ。
だって、4機が落ちた時点で、「アメリカの空を飛んでいる民間機は現在1機もありません」
て言ってたもの。
7機分のハイジャックが取れ押さえられたとはとうてい思えないし、
そんな話はどこにもない。
解決も早すぎたし。
やっぱりデマだったんじゃないでしようか。
まるでケーキ入刀のようにすーっとビルに消えるジェット機。
絶対鉄骨入ってない。
そうか。下の方は大丈夫とか言ってたのか。
それで消防士に300人も行方不明が出ちゃったんだ。
人災だな、それは。
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【服部あゆみ 】 2001/09/12(Wed) 17:53:27
 
どこのチャンネルだったか。確かイトウとか、そんな名前の人のレポートで、
「ビル倒壊の瞬間」てタイトルなのに、逃げてばかりで写ってんのは地面だけ。
ずっと後から歩いてくる人もちらちら映ってるんだから、ちょっとくらい振り返って撮せ。
根性無しのカメラマンだ。
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【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 18:20:08 
『4機』
センタービルに2機。ペンタゴンに一機。
ペンシルベニアに一機。
あり? ピッツバーグに落ちたってーのは…?
ああ、ペンシルヴェニア州、ピッツバーグなのか。
表記を統一してくれ。
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【まさこ】 2001/09/12(Wed) 18:22:43
『うーん』
この話がかき込まれるのを待っておりました。
(とか言っちゃいかんか)
ビル倒壊に関しましては、うちのだんなが前に原子炉作ってまして、
「壊れる心配はありません。上からジャンボジェットが突っ込んできたらそのかぎりではありませんが」
と説明してたそうです。
……ジャンボジェットが突っ込んだら、鉄骨は非力と言う事で……
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【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 18:28:57 
 
なぜ崩れたのか。
センタービルの造りは『鳥かご構造』と呼ばれるもので、外周だけに柱が入っている構造らしい。
中は空洞ってわけ。アメリカのビルは、ほとんどそうらしい。
道理でぐずぐずと崩れたはずだ。
しかしそれでも、あんな風に崩れたのは、飛行機の燃料に引火して、ものすごく高温になったからではないか、と言われている。
それで高温に柱の鉄が耐えられなくなり、自重で潰れたのではないか。
それが今のところの解釈らしい。
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【まさこ】 2001/09/12(Wed) 18:32:33
『あ。』
それと、深夜の段階で、行方不明の飛行機は11機って言ってましたよ。
連絡が取れない飛行機を全部カウントしたんでしょうね。
「ミサイルで迎撃したんじゃ」とか言ってる人も居たから、
とりあえず(不謹慎ですが)四機で被害が収まったのは
不幸中の幸いですか。
四機の方は本当にお気の毒ですが。
二棟目の倒壊の瞬間見ちゃった…ひーーー。
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【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 18:59:09 
『ああ、そうっすね』
「行方不明」が11機なんですね。
ハイジャックが、ではなくて。
しかし、そういう風に情報とは曲がって行くもの。
ああー…、でも確かに私が聞いた時は、11機がハイジャックの疑いって言ってた。
報道とは、そういうもの。こくこく変わっていくのですね。
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【服部あゆみ】 2001/09/12(Wed) 22:04:54
 
ペンタゴンは壊れてないですよ。さすがに。
ずっと燃えてるけど、外側は全然壊れてない。
まあ、建物も低いけどね。
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【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 22:40:05 
 
ペンタゴンについてはなー、面白い話を流していた局がありましたぞ。
それは、あらためて下に。
鳥かご構造のビルは、建物の真ん中に柱がないので、フロアが広くとれるらしい。
オフィス向き。
んでもって、その柱のない床が、次々と飛行機の重みと流れ出した燃料の爆発によって、抜けていったので、あんな風にずずずずっと、下まで崩れたんだそうな。
飛行機は飛び立ってすぐビルに突っ込んでいる。
燃料はたっぷり 入っていたはずだから。
 
 
 
 
【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 18:38:23
『デマ』  
11機がハイジャック、と言うのは昨夜から連続してどの報道機関でも流していた情報。
報道にはデマが混じっている、と言う事は、見ている人は自覚しておいた方がいい。
どっかのアラブ系の組織から犯行声明があった、という情報がまもなく入ったが、あんなにはっきりと組織名まで言ったくせに、それはデマだったらしい。
きのうの日本の報道で女性キャスターの一人が、
「ニューヨークに電話がかからなくなっているのも、テロの一部なのではないか」
などと軽々しく言っていたが、あれはまずい。
 
あんたの『ではないか』が、いつ一人歩きするかしれたものではない。もちろん正しい情報が入ってくればそんなモノは吹き飛んでしまうが
(現に、バリバリケータイが通じていた、と言う証言を後に聞いた)
なにせものすごい数の人々が見ているテレビで言う言葉なのだ。
いやしくも報道に携わっているというなら、デマをまきそうな発言は絶対にいかんと思うです。
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【服部あゆみ】 2001/09/12(Wed) 21:39:48
 
貿易センタービルに、通信の中継点があったから、電話が通じにくくなってます、って、報道もあったぞ。
いずれにせよ、コミケだって幕張のライブだって、ケータイはパンクする。
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【たかの】 2001/09/13(Thu) 08:15:00
 
兵庫県南部地震の時だって、ケータイは通じても、電話は通じなくなってたわよ、回線がパンクして。
当時大阪に住んでたけど、電話に関しては陸の孤島と化してたわ。
そのキャスター、想像力貧困ね、ちょっと考えたら解りそうなもんでしょ。何でもテロにするなって。
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【史都玲沙】 2001/09/13(Thu) 13:16:41 
『そうか』
ケータイもパンクしたり通じたり、よく解らないもんなのですな。
いい加減な事を言って混乱させそうなキャスターは、クビだ、クビ。
 
 
 
 
【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 18:45:33   
『いろいろ』
ネタをまいておりますが、どこにレスを入れてくれてもオッケーです。
新しく言いたい事を書いても良し。
テレビ朝日の報道で、初めて一機目の衝突映像を見ました。
そして、2機目の真っ正面からの映像も。
なんていうか、真っ正面から衝突すると、一瞬まるでマンガのように、飛行機の形にビルに穴が出来るのですね。
すぐに爆発したので、飛行機の形の穴など残ったりはしないが…。
20世紀は映像の世紀。映像の威力がいかにすごいか、しみじみ思ったりする。
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【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 21:34:36 
『もう』
21世紀ですな(^_^;
21世紀は情報の時代。じゃないかな?
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【服部あゆみ】 2001/09/13(Thu) 00:06:15
『だから』
なんで飛行機がああも簡単にビルを突き抜けるかなあ。
私ヨーロッパなんかでもよくビルの建設現場見たけど、およそ鉄骨はいってないのよ。
すごいのになると、ブロック積んで、床張って、またブロック積んで。それで十階以上ものビルを。
絶対住みたくねー。って思ったもん。
きっと鳥かごのように細い鉄骨。
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【史都玲沙】 2001/09/13(Thu) 00:26:56 
『あのセンタービルって』
見た目、縦に線(線ってあんた…)が入っているでしょう?
あれ一本一本が柱なんだそうです。柱はそれだけ。外にぐるり。
んで、それに床を張る事で支えているんだって。
ところが飛行機に柱の途中を切られてしまった。そしたら床が崩れますわなあ。んで床が下に落ちたら、その重みでその下の床が崩れ、その重みで下の床が崩れ、次々と…。そしたら周りをぐるりしかない柱は支えの床を無くすわけだから、ぐらぐら、ぐしゃり!
で、下までぐしゃぐしゃ。
 
何が下の方は大丈夫だっての。下が一番危ないじゃん。
90階から非常階段を下りてきた日本人が語った所によると、下まで1時間半くらいかかったそうですが、降り着いた途端に、誘導の人に、ものすごい勢いで、早く!早く!と言われたそうな。
そして、外に出て逃げ出した所で、いきなりずがががっと、センタービルが崩れた。
危機一髪。!−=≡ヘ(* - -)ノ  
下が大丈夫なんて言われても、信じるもんじゃないですね。
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【服部あゆみ】 2001/09/13(Thu) 01:25:42
『ああああ』
やっぱりね。
あっちの建築って、柱を立てるって発想がないのよ。
壁と床。110階分も壁と床で作ったのね。
娘はあの映像を見て、「木造か!?」っていってたけど、木造の方がきっとまし。
それで消防と警察に400人も犠牲者を出したんじゃ、建築会社とかの責任問題にはならないのか?
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【史都玲沙】 2001/09/13(Thu) 13:14:52
『アメリカビルは』
みんな似たような構造らしいですよ。
誰も責められないかも…。
ってーか、またあの周りのビルが新たに崩れ始めてて、救出難航しているらしい。
やっぱりみんなもろい…。
 
 
 
 
【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 18:56:43   
『テロ』
結局どこからも犯行声明が入っていない。
テロとは犯行声明を出して、示威行為を行うのが普通だ。
しかし、無いのは当たり前、だと思う。たぶんこれからも犯行声明が出る事はないと思う。
なぜならもう、これはテロではないから。
ここで我々がやった、なんて言おうものなら、アメリカの報復攻撃が来るに決まっている。
国だって絶対に認めない。
やはりテロと言うより、戦争になるのだろう。
 
しかし、もうすっかりアラブが攻撃したような感じになっているが、いいのかそれで。
アラビア語の操縦マニュアルが何か車の中から見つかった、なんて言っているが、わざわざ置いていくか? 
わざとらしくない? 
そこまでして報復の理由をつけようとしているのかアメリカは? なんて小宮悦子が言っていた。
結局第2次大戦から引きずっているパレスチナ問題が、ずっと引きずられてきているわけだよな。
日本に関するなら、第9条の問題になってくるわけだが…。
 
ああ、そうだ。
パレスチナ問題が、よく解らん、という人いたら、簡単に説明します。私も詳しい年代とかは解っていないけど、流れくらいならな。
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【服部あゆみ】 2001/09/12(Wed) 22:00:39
『マニュアルが』
がどうとかって、嘘くさいねえ。
今さらマニュアルなんか読むか? 
そして置いていくか?
これだけのことができる組織にしては、変すぎ。
作りなのか!? アメリカ。
アメリカとしては、とにかく何処かに報復せずには治まらないでしょう。
国威の問題でもあるし、大統領の人気にも関わる大問題。
そして何処かの小国にミサイル攻撃を掛けるわけだ。
もちろんアメリカ兵には一人の犠牲も出ちゃいけない。
 
軍事目標を狙うと言って、アメリカは広島も長崎も原爆で焼き払った。
野原を歩く子供を機関銃で狙い撃った。
リメンバーパールハーバーのアメリカの正義のもとに。
おなじ事をアラブでやるわけだ。
遠いところからミサイルで狙い撃ち、爆撃機で焼き払うのは正当な行為で、特攻テロは許されない行為だ、
なんて少なくともやられる側には通らない。
経済封鎖で薬もなく死んでいく子供を見たとしたら、経済の中心に憎しみを抱く者がいても、不自然じゃない。
このテロは、通り魔なんかじゃない。
簡単に「許されない行為だ」と言ってりゃすむ問題じゃないでしょうね。
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【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 22:55:20 
『問題は』
やはりこれが天災ではなく、人がやった行為だと言う事でしょう。
天災なら気の毒に、で、あきらめるしかないが、人がやった事には、仕返しが出来る。
(ほんと、マジにマニュアル、怪しい…。作りくさい。早すぎるし…。とにかく今はほんの少しでも理由とか証拠が欲しいはずだから。作ってでもやらないと、気が済まない気がする)
報復アリ、と言う事は、日本がのほほんと出来るはずがない、と言う事なのだな。
湾岸戦争の時や、カンボジアの時に、日本の自衛隊がどうするべきか、と言う事がでたけれど、それの再来になるはず。
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【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 22:58:49 
『続き』
日本には憲法9条がある。
(しかもこれは、アメリカの指導で作られたものである)
軽々しく憲法改正は、やはり出来ないだろうと思う。
(何度か、改正ではないが、解釈の幅を広げられている。最初が1950年の朝鮮戦争の時。軍を持ってはいけないはずの日本に自衛隊が出来た時がそうだな。
〔警察予備隊、が最初の名前〕
これを変えさせたのも、実質アメリカである事を忘れてはいけないと思う。アメリカは朝鮮戦争のために
〔これは実際はソ連とアメリカの代理戦争である〕
9条がちょっと不自由で、解釈の幅を広げたわけである)
 
アメリカの都合。これに振り回されてきた歴史を考えると、もう少し9条の重みを考えた方がいいんじゃないか?
なーんて思ったりするのだが。
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【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 23:02:27 
『日本は』
アメリカから、たとえ卑怯者と言われようと、戦争のための前線基地になってはいけないような気がする。
私は金のみを出して人的協力をしなかったと言われた湾岸戦争の時の日本の対応は、正しいと思っている。
(金だけ出せば、なんて軽く言うが、金を稼ぐのがどれほど大変か(T^T)
安保を遵守せよ、と言うのなら、9条も尊重するべきだよな。
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【服部あゆみ】 2001/09/12(Wed) 23:52:49
『アメリカの』
腰巾着。と思われるということは、アメリカ同様の攻撃を受ける可能性があるって事です。
それが一番怖い。
やっぱりアメリカはやりすぎだったと私は思う。
傲慢であることに慣れすぎていた仕返しをされたわけ。
怒るのは簡単だけど、反省するのは難しいよね。
でも、まだ攻撃されてないうちなら、踏みとどまることはできるはず。
テロリストにも正義はある。
その正義に訴えずして、身を守るすべはないって事だ。
それはテロに屈する、というのとは違うと思う。
 
 
 
 
【新 宴】 投稿日:2001/09/12(Wed) 21:21:15   
『事前情報』
テロ行為が有るかもしれない、って情報をアメリカがつかんでいた、って報道が有りましたが、何か変なんですよ。
沖縄駐留基地では3週間前から厳戒態勢に入っていて、チェックがきつくなっていた、と言っていたり、アメリカ中の軍に2週間前から、厳戒態勢に入るよう指示が入っていた、とか。
 
沖縄で3週間前で、アメリカ本土が2週間?(とか)
テロ情報入手にも関わらず、ブッシュ大統領はフロリダ行っていてけしからんみたいな。
(この発言は職場で、おじさんがニュースで言っていた、と云ってましたが、実際にキャスター達が発言したかどうかは私は知りません)
昨日10時位から、NHK見てましたけど、最初本当事故だと思ってました。
2機目激突したときには「え?煙で目標誤ったの?」とか間抜けな事考えて。
テロお約束の犯行声明が無いけど、事前に予告的なものが有ったのかな?ちょっとそこら辺気になるんですけど、何か情報知っていたら教えてください。
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【服部あゆみ】 2001/09/12(Wed) 21:43:25
 
テロ行為にたいする警戒は、外国の吉にたいして(お茶目だよ、ATOK)特に強く言われてたみたいですね。
今までのテロの多くが大使館とか、駐留軍関係だったから。
本土爆撃は、想像の埒外だったでしょう。
まさにテロは弱者の戦争ってわけです。
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【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 23:18:27 
 
犯行声明は、無いと思いますです。やっぱり。
事前にどんな情報が入っていたのかは、国家がどこまでばらすか、の問題になるので、これは公式の発言が一番正しいはず。
そういうものに関して裏で流れる情報は、言ってしまうけど、100%信用出来ません。
(それは情報ではなく、デマですわなー。 へ(´〜`)へ)
 
 
 
 
【史都玲沙】 2001/09/12(Wed) 23:14:08   
『ペンタゴンの怖い話』
上の崩れゆくビル、にもちょっと書いたが、ペンタゴンについて妙な特集をやっていた局があった。
センタービルと違って、低い建物の筈のペンタゴンに拡がった火が、なかなか消えない。
それはな、ペンタゴンが築56年で、なにやらボロボロだったから、と言うのだな。
しかも古い時代の建物なもんだから、建材には、今は禁止されている危ないシロモノがどっさり混ぜてあるんだそうだ。
アスベスト(って、どういうもの?)水銀、PCBなんかが、どっさり入った有害建材。
それが燃えているんだから、実は大変な毒ガスが…。うへえええ(T△T)
 
んでもって終いのほうには、特集はも少し曲がっていって、ペンタゴンが作られた時に、コンクリートの中に人が3人塗り込められてしまったとか、そういう話に…。(もしもし?)
ちなみに死体は誰も見た事がないそうです(都市伝説?)
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【B.K】 2001/09/12(Wed) 23:52:58
『アスベストは発ガン性物質では』
たしかアスベストは発ガン性物質ではなかったでしょうか。
以前は小学校の理科の教科書にも「アスベスト金網」などと表記されておりましたが
現在では「石綿」になってるんではなかろうか。
現役の理科教師の友人に聞いて見なければ詳細はわかりませんが(^_^;)。
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【服部あゆみ】 2001/09/12(Wed) 23:58:10
『アスベスト』
は、石綿です。繊維状の鉱物。
これが肺に刺さって病気の原因になるので、現在は建築材料としては使用禁止。
昔は石綿って、理科の実験とかでもアルコールランプの上に敷いて使ったりしてました。
今でも古い建物には断熱材として入ってる。
それにしても、ペンタゴンの怖い話まで聞けるとは(笑)
 
 
 
 
【史都玲沙】 2001/09/13(Thu) 01:02:38   
『ところで』
パレスチナ問題の説明は、やらなくても、いいのかしら?
まあいいや。いつでも聞きたい人がいたら、説明します。
(簡単にねっ。うふ。簡単にしか知らないからな。ъ( `ー゚)
 
さて、ビルをスローモーションのように落ちていく人の姿を見た人もいると思うけど、『まるで映画みたいだ』と思った人は結構多いと思う。(私も思った)
しかし、これと大変似たフレーズを、かつて私は聞いた事がある。
 
『まるでテレビゲームみたいだ』
 
湾岸戦争の時に聞いたセリフだ。
夜の街上空を、光の軌跡を引いて飛び交うミサイル。
このアメリカからの配信映像を見て、皆が思った感想である。(私も思ったよ)
映像とは大変インパクトがあるものであり、人の印象はだいたいそれに引きずられる。
ここでちょっと考えたいのは、湾岸戦争の時も、今回の事件も(アメリカの主張によると)パレスチナ問題である、と言う事なのだな。
 
そして、前回の映像は『流星のように飛び交うミサイルを遠くから映した画像』
今回の映像は、『ビルから落ちる人々』『血まみれの人々』『爆発の無惨な惨状』である。
 
そして、アメリカ側にいる私達日本に入ってくる画像は、ほとんどアメリカからの配信である。
これは、実際は片手落ちの情報なのだな。
だってきっと、あの飛び交う光の下で、体を引き裂かれたり、建物の下で潰されたりした人が、絶対いたはずだもの。
しかし、私達はその死体を見てはいない。見たのは、今回アメリカ人がいかに死んだかである。
人々の印象は、見ただけの映像に引きずられる。
今回死んだ人達だけが、頭の中でクローズアップされる。
もちろん私は、テロも戦争も、正当化しない。
人殺しは人殺しだ。
だが、確かにこういう映像だけにおいても、私達に与えられているモノは、大変不公平なものであるのだ、という事は、自覚しておいた方がいいと思う。
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【服部あゆみ】 2001/09/13(Thu) 01:38:49
『まさに』
アメリカ映画の世界ってわけですな。
アメリカ映画において、戦場で血を流して死んでいくアメリカ兵は主題として据えられているが、
ドイツ兵や日本兵は画面の端っこで人形のようにばたばた倒れていくだけだ。
というヤツ。
 
私の母は東京大空襲で家を焼かれた。
夜が明けた焼け跡にはたくさんの死体が転がっていた。
それは、近所の人だったり、商店の人だったりしたのだ。
学校の友達も何人も亡くなったそうだ。
そういうことが、あのテレビゲームの後にもあったはずだということ。
それは決して忘れてはいけない。
私たち自身の記憶でもあるのだから。
戦争で犠牲になるのは常に「罪もない民間人」以外の何者でもあり得ないということなのだ。
 
 
 
 
【気まぐれうさぎ】 2001/09/13(Thu) 02:36:29   
『いろいろ』
この事に関しては色々考えました。
まずビルの事。
あのビルの構造を考えたのは日本です。
ダブルチューブ工法と言って、外壁の柱と建物の中心(エレベーターなど)の壁だけで支えているそうです。
衝突から崩壊まで時間があったのは、ビルがある程度耐えていたからだと言います。
まるで解体するかのように壊れたのは、飛行機がぶつかった階より上の重みにビルが耐えられなくなったためらしいです。
 
私がこの事件を知ったのは、2機目の飛行機が激突してビルが崩壊した頃。
その頃はテレビもテロって言ってて、ふと思った。
きっとアメリカをあまり良く思わない国が計画したんだろうなぁって。
ブッシュ大統領になってから、アメリカは高慢な態度を加速させていって、すっごく偉そうになったなぁって思ってた。絶対いつかとんでもない事になるだろうって思ってた矢先にこの事件だもん。
ざまあみろ!!って思った。
でも爆弾として使われたのが民間の旅客機で、突っ込んだ先がこれまた民間人の沢山いるビルで、すっごく卑劣だと思った。
でもこれでアメリカ上層部が自分たちの態度が悪かったって反省してくれたらいいなぁって思ってたけど、報復するとか言ってるし・・・ダメだなぁって失望した。
(元々あの国には失望してたから今更失望ってのも変なんだけど・・・)
誰が計画して実行したかなんてわかればそれにこした事ないけど、わかったところでどうなるもんでもないだろうし、これ以上世界情勢が混乱、悪化しない事を私は願いますね。
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【史都玲沙】 2001/09/13(Thu) 03:13:15
『そういえば』
湾岸戦争の時のアメリカ大統領って、やっぱりブッシュじゃなかったですか?
違ったっけ?
ちなみにクリントンは、1994年から、大統領を2期勤めたんですが…。
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【服部あゆみ】 2001/09/13(Thu) 10:25:29
『やっぱり』
パレスチナ問題の解説やりましょうよ。
一度押さえておいた方がいいよ。
 
 
 
 
【史都玲沙】 2001/09/13(Thu) 13:34:09   
『小泉首相』
なんか腹立つ。かなり幻滅。
アメリカ大統領もそうだけどね、正義を主張して、きっぱりと強く言い切るのって、一般ウケするんだよ。
断言調でモノを言う事は、人々を惹きつけて酔わせる。
『こうするべきだ』と言われると、そうだよなっ、とか、その通り、とか同調したくなるモノなのよ。
 
人は扇動されやすいものなのだな。
断言調の言葉にも弱い。
なぜなら人々は、解りやすい言葉が好きなのだ。
そして、誰かにこうだ、と言いきって欲しい所もあるのだな。
(買ってはいけない! とか言われると、そうかも! なんて思ってしまうだよ)
 
小泉さん。断言調の言葉は、男らしいですか? 
きっぱり言う事はかっこいい? 
確かにそうかもしれない。
しかしそれは、軽々しい行為にも間違いない。
その後の福田官房長官の言葉に、私はむしろ拍手したい。
同盟国の義務は果たす。と言った、あの言葉だ。
そう、日本はアメリカの同盟国であるのだから、残念ながら、その義務を放棄する事は出来ない。
だが、日本はアメリカではなく、日本には日本の憲法がある。
憲法の範囲内で。これが今現在の正しい判断であろう。
 
あんな風に、一国のトップが軽々しく
「アメリカに全面協力する」
と言うべきではない。
あれが更に人気取りとして作用するというのなら、第二次大戦時のヒットラーを、一度思い出した方がいい。
ヒットラーの言葉も常に断言調だった。
そして、それは常に、熱狂的に民衆に支持されたのである。
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【服部あゆみ】 2001/09/13(Thu) 15:11:39
 
その通りだ。
日本を、というか、我々個人を護るのは、アメリカの傘でも自衛隊でもなく
彼らの正義をないがしろにするわけではない、という歩み寄りの姿勢だと私は思うぞ。
羽田からハイジャックして都庁に特攻なんて、すごく簡単なんだから。
 
ブッシュは
『善と悪との闘いだ』
なんて世迷い言を言ってるけど、
世の中そんな単純なわけない。
『これは戦争』なら、各々に正義があるのよ。
それともキリストが善でアッラーが悪だと言いたいのか?
そんなものに同調してはいかん。
八百万の神々を頂く日本人としては、どちらの神も敬って遠ざけておかなくては。
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【史都玲沙】 2001/09/13(Thu) 16:12:26 
『善と悪の戦い』
黙示録じゃないんだから…。
しかも、すべての自由主義の国々と共に、なんてブッシュ言ってるぞ。みんなを巻き込みますよってかっ?
誰が善で誰が悪か、アメリカが決めるんか?
そうやって決めつけて、前にスーダンにミサイル落としたそうだが。
その時は、ごめんなさいって言ったらしい。
ミサイル落としといて、誤爆でした、ごめんなさい、と言われたってねえ…。
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【史都玲沙】 2001/09/13(Thu) 17:05:49 
 
ベトナム戦争の時も、そんな事言ってませんでした?
しょーもな。
 
 
 
 
【史都玲沙】 2001/09/13(Thu) 13:40:56   
もう少し後になったら、服部さんのリクエストの「パレスチナ問題」について語ろうと思います。
勘違いしている人がいると困るけど、今回の事件も、パレスチナ問題も、『宗教問題』ではありません。
もっと生臭い『領土問題』なんですなー。
 
 
 
 
【史都玲沙】 2001/09/13(Thu) 16:25:49   
『パレスチナ問題』
 いまイスラム原理主義のラディンとかいう人が、犯人候補としてクローズアップされていて、そいつがまた、「聖戦(ジハード)」なんてのたまっていて、被さるようにテロを喜ぶパレスチナ人が映されているもんだから、なにやら宗教問題のように語られてますが、パレスチナ人の反米の立場と、ラディン氏が率いるイスラム原理主義思想やアフガニスタンの問題とは、同じ反米でも、ちょっと違う事は、解っていた方がいいかもしれません。
宗教に振り回される国。
これは、イスラム世界もキリスト世界も、たいして変わらないと、私は思っています。
だからつい、宗教問題が大きくクローズアップされてしまうのですが、これは本来、そういう抽象的な思想問題ではない。
日本だって、ロシアや韓国とごたごたやりあっている、大変微妙な、痛い問題と言われている
 
『領土問題』
 
だったりするわけだ。
これを領土問題に限ると、大変解りやすくなるので、それをメインにいきますね。
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第二次大戦(および太平洋戦争)が終わったのが1945年。
その3年後1948年に、国連の決議によってユダヤ人の国『イスラエル』が建国されます。
これによって、モーゼに率いられて国を出て以来2000年間(でいいの?)自国を持たず世界中をさまよっていたと言われる「ユダヤ人」は、初めて『自分の国』を持つ事になります。
 
ユダヤ人に言わせれば、帰ってきたんだから、これは当然の権利だ、なんですが、残念ながら彼らがいなかった2000年の間、そこにはアラブ、パレスチナの人々が住んでいたわけで。
その人達はイスラエルが建国される際に、自分が住んでいた、自分たちのモノだと思っていた土地から、強制的に追い出される羽目になってしまったわけですな。
 
そうやって発生したのが、大量の『バレスチナ難民』
ここから泥沼の領土問題が発生します。
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そこのどこにアメリカが関わってくるのか? と思う方もいられると思いますが、これは、第二次大戦当時から引きずっている事でして。
第二次大戦中ユダヤ人が迫害されたのは、ご存じの通り。その際に、アメリカと、それからイギリスだったかなあ…? が、戦争が終わったら、あんた達の国を作ってやる、と勝手に約束しちゃったんですなあ。
(資料無し。記憶で書いているので、細かい所間違ってたら、よろしく突っ込んでフォローしてね)
 
それで、アメリカは戦勝国ですから、戦争は勝ったもんが正義。
勝ったもんの言う事は、当然正義としてまかり通ります。
国連決議、承認、イスラエル建国。早業です。
そこに住んでいる人達の意見は、たぶん絶対聞いてません。作る事になったから、でていってね、です。
 
理屈としては、迫害されてきたユダヤ人に、自分たちの国を作ってあげる。なんて美しい。
しかし、追い出されたパレスチナの人々は、今度は彼らがさまよう番になったわけです。
出てった先にも国があるんだから、そこで静かに暮らせばいいじゃん。どうしてそれが出来ないの? と言う意見もあるかもしれませんが、あなたがいきなり今住んでいる家を、納得出来る理由も告げられず、そこ、違う人の家に決まったから、とただ言われて追い出されたとしたら、たとえ別の家が用意されていたとしても、釈然としないでしょう。
(しかもその家は、かなりおんぼろらしいぞ)
 
ましてや国です。国を追われたものの回帰願望は、強い。
あそこが暖かい家だったはずなのに、自分は違う地に住み、帰る事すら許されないとしたら。それは妄執の対象にすら、なるわけです。
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ところがイスラエルは、アメリカが強力にプッシュして作った国な訳で。
アメリカは、これを正当化しなくてはならない。
作った事が間違いであってはならない。アメリカは正義の国なのだから。
そういうわけで、たとえパレスチナ難民がどう思おうと、どうなろうと、突っぱね続けてきたわけです。
アメリカはこの問題を、第二次大戦以降の、この長い時間放っておいてきた。そのうえ、ただ放っておくだけならともかく、正当化するために、軍事による介入もたびたびしているわけです。
下世話な言い方をしてしまえば
「オレの創った国にケチつける気か? そんなヤツははり倒して黙らせるから、そこへ並べ」
って感じかな。
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もしもアメリカが放っておいたならね、事はイスラエルと、アラブ、パレスチナだけの問題になったわけ。
たとえ悲惨だろうと、イスラエル人がパレスチナ人を銃で追い出し、中に潜り込んだパレスチナ人がイスラエルの建物を爆破する。
単純な対立になるわけです。
ところがアメリカは、自分たちがやった事にケチをつけられる事が我慢ならない。なにせこれは正しい事なんですから。
そこで一方的に、イスラエル側に肩入れ。アメリカの膨大な冨をイスラエルに与えたわけです(現在進行形)
ここに、ものすごく不公平な対立が完成。
(アメリカの冨をパレスチナ人が憎むわけです)
そして、イスラエルに手を出すヤツには、銃をちらつかせる。
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でもね、武力で黙らせる、という行為は、はっきり言って幼稚なわけ。ベトナムでも失敗しているし。
それで、作ってしまった責任をとる、と言うなら、別のやり方があるだろう。間に入ってユダヤとアラブ、パレスチナ両方共に、何とかすり寄って都合のいい条件を提示する。(アメリカは金持ちなんだし)
 
と、いうわけで、そういうやり方をしようかなー、が試みられたのが、クリントンの時代。現に、上の方だけの約束ではあったけど、それでも正式に両者に和平のようなモノが結ばれつつあったのだな。
しかしそのまま具体的な介入は行われず、ブッシュは強行派。
状況は悪くなり…。
人々の結束を強めるために、宗教が使われている事は確かだろう。(アメリカが、善と悪、と言っているのと同じに)しかし、実際はもっと生臭く泥臭く、そして思想と違って本当なら、なんとかすり寄る事も出来るはずの領土問題が、実際は根底にある。
 
さて、長くなりました。言い忘れた事があったら、またあとで述べるかも。間違っている事や、突っ込み、追加があったら、何でも書いてね。よろしく。
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【服部あゆみ】 2001/09/13(Thu) 17:37:43
 
日本にものすごく身近でそっくりな問題がある。
『成田闘争』だ。
あれもそもそも「空港造るから出てけー」と気軽に言ったことに始まってる。
そして何十年、解決出来ないまま。
成田は世界で一番警戒厳重な空港(苦笑)
同じ言葉を話し、同じ宗教で、おなじ政府にに税金払ってても、領土問題とはかようにこじれてしまうものなのだ。
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【新 宴】 2001/09/13(Thu) 20:56:10
 
学校の先生より分かりやすい説明をありがとうございます。(^_^)
「世界の警察アメリカ」が問題有るんじゃないの?と、私は思うんですよね。パレスチナ問題を思うときに。
何だか金持ちの我が儘坊やが、ぎゃいぎゃいいっている様な。
同盟国って言葉も正しく解釈していないような気がする。
例えば、アメリカだって
「ここは元々インディアンの土地だったから、この州は、インディアンの為に空けましょう」
なんて、日本から云われたら怒るだろうにね。(^_^)
ユダヤを思って、約束もしたし、国をつくったけど、弊害が有るのなら、お互いに腹を割って意見を出しましょう、って出来たら良いのに・・・
 
 
 
 
●パレスチナ問題については
なにせ記憶で書いてますので、ちょっと違っているなあ、という所も、実はあります。
正確な所が知りたい方は、こちらのホームページを御覧になってください。
 
 
【パレスチナ問題の本質は土地問題】
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hmminami/note-paresutina.htm 
他にも色々あったのですが、現在リンク切れになってしまいましたので外しました。