あやしいショタの話 その3
2001年冬コミに、またショタスペースまで行ってまいりました。
前回の夏コミまでは、男性系ショタも女性系ショタも一緒に混じって並んでいたショタスペースですが、この冬コミでは、また東と西に別れておりました。
私としては東に西にと大移動。
大変健康的でいいと言えばいいのですが
(エロを求めて移動するのが果たして健康的なのか、という突っ込みは置いといて)
2つのショタを混ぜるのは私としては避けて欲しいのですが、よろしければ似たような繋がりで、並べて設置してくださると、足がヨロヨロしないですみます。
(オタクめが! もっと足を鍛えろ!)
結論から言わせていただきますと、ショタ本を2冊ゲットしてまいりました。
エロショタです。えへん!<( ̄◇ ̄)> (威張る所ではない…)
いちおう言っておきますが、ゲットしてきた本は女性系ショタの所でした。
ショタ世界でも更にマイナーな「中学生もの」でございます。
あっ、そこのお客さん引かないで。
ショタの話、なんてエッセイを読んでいるくせに、こんな所で引かれては話が続きません。
まあもっとも、最初に言っておきますが
今回のショタの話は、かなり露骨です。
エッチでシモネタです。
具体的に行きます。
そういうわけで、駄目な人は、ここで読むのをやめてくださいませ。
とりあえず、忠告いたしまーす(^.^)
「まずは分類からいってみよう」
これから語るものは、全て女性が書いた「女性向けショタ」についてです。
男性向けに関しては、後で少しだけ語りたいと思います。
※このエッセイで語られるショタもの作品は、オリジナルが対象になっています。
パロディのショタジャンル作品については語っておりません。
更に、同人誌のオリジナルショタがメインになってます。
さて、私が買ったのは「中学生もの」と言いましたが、一口にエロショタと言っても、本は色々ございます。
基本は可愛い男の子が出てくること。
これだけを外さなければ、後は順列組み合わせの世界に突入です。
ちょっと例を挙げてみましょう。
●半ズボンの可愛い小学生の男の子同士のえーっちな話。
ちょっとした好奇心から、触りあったり舐めあったり。
この辺はロリの世界と一緒で、あーんな小さな女の子が乳だけでかかったりするように、勃つだけではなく(勃つだけなら、幼稚園の男の子でも勃つからな)きっちりイキます。
たとえ不自然でも、これが定番の美しさというもの。
水戸黄門に印籠が出ないとカタルシスがないように、最後はイかないとすっきりしない訳です。
しかしさすがに両者とも子供。経験の問題なのか、挿れる所まで行くかどうかは判断の分かれる所です。
行かないものも結構ありますが、ショタの場合それでもいいでしょう。
あえてテーマをつければ、
「初体験ですっきり!」
なんとなく便秘のCMみたいにも見えますが、とりあえずすっきりした所で次のカテゴリーにまいりましょう。
●お兄ちゃんとGO
はい、片方が大きくなりました。
どのくらい大きくなると適正なのかは意見の分かれる所でございましょう。
問題は大きさではない(硬さだ! バキッ!!( -_-)=○☆)>_<)アウッ! )
ではなくて、愛だ、と言う方もおられるとは思いますが、たとえ愛があっても現実世界でこれを実行したら犯罪です。
そういうわけで、ファンタジーの中だけでご満足いただけるように、小学生の男の子同士より描写はハードに傾くのが普通です。
とうぜん挿入ありです。
すぐにヤルために、初めてじゃなくて、もう既に秘密のカップル、なーんて設定も多いです。
そりゃまあそうでしょう。
片方は(性的に)大人だというのに、ちゅうだけとか、お触りだけとかでオッケーだなんておためごかしを言いやがったら、なめとんのか、ワレェ! と放課後呼び出しをかける所です。
まあその、商業誌とかでは、お兄ちゃんに舐められて、とりあえずはお終い、な話もあったりしますが、何のための同人誌なのか、と考えると、もう一歩奥へ足を踏み入れる勇気があってしかるべきでしょう。
はっきり言ってしまえば
「さっさと一発やれ!」
ですな。でも大人なんだから、優しくね。
お兄ちゃんとGO! と言いましたが、実はこのお兄ちゃんの年齢によって、女性読者はかなり好みが別れたりします。
(その辺男は構わないようだ。というか、もう少し後にコミケのレポートの続きもしますので、それについてはそこで)
小さい方は大抵小学生の半ズボンですが、大きい方は年齢様々です。
高校生、大学生。成人男性も半ズボンにメロメロです。
「お兄ちゃんと一緒」と言うより、「おじさんとイケナイ事しよう」なものも。
だとすると、これはもう少し細かくジャンル分けをするべきなのかもしれませんね。
しかし、唯一はっきりしているのは、この組み合わせには、
けっして『リバーシブル』が存在しないことです。
もしあったら、ぜひ史都玲沙まで報告をお願いします。
ただしギャグ厳禁。ギャグをやるなら私が描きます。
(描くのか! ショタの下克上。もし描くのなら
『大変だ! 小学生が集団でサラリーマンをレイプ!?』
こんな感じのヤツ。ちょっぴりパニック映画テイスト入ってます♪)
お兄ちゃんとGOは、いたいけな小学生同士の『禁じられた遊び』とは違って、大きい方が悩む、という味付けがかなりの割合で加味されてます。
小学生の方は悩み無し。
お兄ちゃん大好き。ちょっと恥ずかしいけど、いつでも僕を食べてね♪
そんなフェロモン振りまいてます。
まあそうでしょう。
これが逆で、嫌がる小学生に、何の悩みもなく突っ込む成人男性の図。
これでは単なる児童への性的虐待です。
そーいうわけで、お兄ちゃんは可愛ーいラバーにメロメロしながらも、いいんだろうか? これでいいのだろうか? とぐるぐるするのです。
頑張れワカゾー!
そんでエッチをやめたりすると、男の子の方が、もうキライになっちゃったんだ、と泣いてうるうるしたり、とっても健気なことをしたりするわけ。
(裸エプロンしちゃうとか、靴下以外全裸でベッドの中で待ってたりとかな。泣き疲れて寝ていたりする健気なラバーに、きゅーっと煩悩炸裂。後はお好みでなだれ込んだり込まなかったり。
つーか、そこまで来たら、突っ込め!(`_´)
男の子の方が「小悪魔」なタイプも存在します。
ひたすら振り回されるお兄ちゃん。
それでもやっぱり最後は
「小悪魔なんだけど、ちょっぴり健気」モードでシメ!
ここでシメておくのがハッピーエンドへの道です。
小悪魔に振り回されて、かなり嫌になっちゃったお兄ちゃんが(やらせてくれそうなくせに、させてくれないし、とか色々)やっぱりやめた方がいいのかなあと(これも悩む)離れかけた所で、やっと素直な一言。
「いかないで!」
駆けよってキス。そしてベッドイン。
ベッドでも小悪魔の化けの皮が剥がれたりして、それを可愛いなあ、なーんて思いながら、やっちゃう兄ちゃん
(男の下半身は別の生き物らしいぞ)
でも結局最後は小悪魔に威張られちゃって、ハイハイ。
これで決まりですかね。
バリエーションや味付けは、個人の工夫がある所でしょう。
●中学生もの
今回私がゲットしたものは、まあこのカテゴリーに入るものなのですが。
これは実はショタものとしてはかなりボーダーなジャンルです。
何故なら、ちょっとずれると制服ものになってしまうからです。
制服を着た男の子が大好きな人達はたくさんおります。
(もちろん私もその一人)
学校を舞台にしたボーイズラブも、山ほどあります。
まあ、高校生が多いですが、中学3年生、なーんてのもアリ。
そうすると、それが学校を舞台にしたボーイズラブなのか、ショタなのか、大変ボーダーすれすれな所だったりする訳なんです。
それじゃ、どうやって区別つけるの?
って事ですが、これに関しては、もう一つしかありません。
描いている本人が、「これはショタだ」と思って描いているのか
それとも「学園ボーイズラブよ」と思って描いているのか。
それだけです。
同じ様なシチュエーションで、同じ様なストーリー展開でも、この作者の意識の差は、作品に相当大きな印象の違いを与えます。
やっぱり
「これはショタなのだ。私は制服を着た少年(少年を強調)を愛でるのが大好きなのだ」
と想いながら描いている人の作品には、
キョーレツな『ショタオーラ』が漂っております。
もう、むんむんです。
というわけで、そういう匂いがしたら、それはショタ本です。
オタクの匂いがするのがオタク。
そんな感じです。
そんな匂い解らないわー。な人も、ショタが大好きならば、そのうちに解ります。
ええもう。
何故ならあなたもやがて、ショタオーラをむんむんと…。
……………失礼いたしました。
ただねえ…。
制服ものなら圧倒的に学園ボーイズラブが多いのですよ。
そりゃー私だって、半ズボンも好きですから、小学生本をゲットでもいいか、と思うこともあります。
でも中学生ショタ。
この辺がジャストフィット。
うーん、もう少し増えてくれないものでしょうかねえ。
「コミケレポートの続き」
ジャンル分けはこの辺にして。
少々コミケレポートの続きをしたいと思います。
女性系ショタ本は、マンガだけじゃなくて小説も多いですね。
これはボーイズラブ全般にも言えますが。
男性系エロ同人誌に99パーセント小説が無いことを考えると
ホント、男と女って『萌えポイントが違うなあ』なんて思います。
まあ、男性系ショタも回ったですよ。一応。
(相変わらずチャレンジャーな私)
人もそれなりにいましたし、今回は私も逃げることなく、手に取って中をぱらぱら見たりもしました。
(おお、進歩じゃん。てーか、麻痺してきたのか?)
むむー。ちん○ん。
このページも、次のページも、やっぱりち○ちん。
(場合によっては血管付き。もちろん全て矢印は上方向)
やっぱりそれがなにより大事なのか、男向けショタ!
女性向けショタが、相方のお兄ちゃんの年齢によって好みが別れると言いましたが
、男性系ショタはそーいう問題はどうでもいいようなのです。
つまり、相方がいない。
いたとしても、あまり関係がない。
関係が無いというのは、フツーのエロマンガ(男性向け)で、エッチシーンでも女の子の媚態ばかりが描かれて、男は透明人間になっているとか、顔が無かったりとか、つまりどーでもいいんだな、男は。
って表現があるじゃないですか。
それと大変よく似ています。
相手はいたとしても、いないのと一緒なのです。
ただ可愛い男の子が一人真ん中で、ががっと股を開いて、勃ち上がっているものを見せてくれていれば、いいらしいのです。
(全ての同人誌をめくって見た訳じゃないけどさ)
商業誌だと男向けショタでもストーリーがありますが
(いや、ストーリーじゃないかもしれんが。な、流れ…? みたいなもの?)
その辺は欲望に忠実な同人誌。
ためらうことなく局部を見せて、ポーズ。完!
ううむ。終わってしまった。
出してすっきりか。
女の場合は、もうちょっと余韻のようなものが必要ですが。
恋愛のシチュエーションね。
人間関係。
それに『萌え』るからこそ、小説で感じる事が出来るのです。
そーいう訳で、男の子のちんち○ばっかり眺めててもつまらないので、男性系ショタはパスしたのでありました。
しかしですねえ。
コミケは落ちる確率も高い。
私は男性系ショタをほんの一部しか見ていないのだろうと思います。
やはり一度ショタオンリーイベント「ショタケット」に行ってみるのが、男性系ショタを知る一番いい方法なんでしょう。
(何が貴様をそんなに駆り立てているのだ、オイ)
そう思って2001年の冬コミでは、ショタケットのチラシをゲットしてきたんですよ。
行ってみようかなー…なんて思いまして。
そうしたら2002年5月5日。
がっくし。コミティアの日と同じじゃん。
と、いう訳で今回はダメのようです。
と、ここまで書いた所で私は某オリジナルオンリーイベントに行き、そこで初めて同人の
『男性向けショタ小説』
なるものを見つけました。(おおーっ)
ショタケットでは無いので、男性向けショタ本は、そのイベントではそれ一冊でした。
男性が書く男性向けショタ小説。
小学生高学年萌え。
にワクワクしながらスペースまで行ってみました。
すると何冊かおいてあったほかの本は、全て女の子が出てくるエッチ小説で、ショタは今回の新刊一冊だけでした。
なるほど、ショタ本ばかりというわけではないのね。普段は普通の女の子のエッチ小説を書いているのね。
それにしても男向け同人誌で、エッチな『小説』とは珍しい。
ぱらぱらと、ちょっと覗いてまいりました。
まあ結局面白そうではあったんですけど、女のボンノーってわけではなかったので(当たり前だ、男性向けだって)買っては来なかったのですが。
でもね、とってもなるほどー、だったです。
大変興味深く特徴的だったのは
●小説自体が男の子の独白で、相手がよく見えないこと。
●局部の名前(つまりおち○ちん、ね)を連呼すること。
この2点です。
マンガやイラストでも、絡みの相手が透明人間なのは、男性向けの特徴ですが、小説でもやっぱり男性向けはそうなんですねえ。
といってもこの話は『ペット』な感じの男の子が、同じく小学生のご主人様とえっちっちする、という様な話だったので、両方子供でしたから、ご主人の方も完全に透明人間というわけではありませんでした。
(可愛い男の子がヤッたりヤラれたり、しあうわけです)
ただし描写というか地の文は、殆どペットの男の子の独り言でつづられます。
『ああーっ。そこはダメだよ。なんか変。ううん、ホントはもっと。もっとお○んちんに触って。僕、どうにかなりそう』
まあ、こんな感じ。
ご主人様は少し語られますが、まあ解るのは小学生の男の子だということくらい。
たぶんご主人様が大人の男で、リバーシブル無しだったとしたら、完全に透明人間になったものと思われます。
エッチ自体はしていますが、雰囲気はオナニー小説みたいな印象が残りました。
(オナニー小説というのは、別に悪い意味じゃないです。相手との愛や関係性ではなく、自分の快楽を追求する、男性系エロの王道と言えるでしょう)
更にここにも一つ書きましたけど、ものすごい量の局部の名前の連呼。
そうですねー、5行に一つくらいは書いてますかね。
男性向けショタ同人誌のイラスト集が、めくってもめくっても、ちん○んだったのと一緒です。
ふと考えたみたら、そう言えばマンガでも男性向けって言わせますよね、女の子に局部の名前を。
「ああーっ。××くんのおっきいち○ぽが入ってくるーっ」とか。
もう絵で描いているにもかかわらず、ひたすら言わせる。
そうか、男性向けってやっぱり局部の露出がどうしても必要なんだな、と感心してしまいました。
だって女性向けのボーイズって、セリフは大抵
「あっ…」「ああっ…」「うっ」「い、いいっ」
などのように、あいうえおの練習のようでしょう?
たまには下品に「おっきいの挿れて」とか言うかもしれませんが。
まあ、しょっちゅうじゃないし、主流でもない。
(それに上記の場合だとちゃんと局部の名前言ってないじゃん。ダメダメ。ちゃんと『おち○ちん挿れて』って言わなきゃボツ)
地の文で多少局部の名前を書いたとしても、登場人物に直接言わせたりはしない。
この辺りが女性向けのエッチです。
しかし男性向けは究極の所、やっぱりこれ。
『可愛い男の子が一人真ん中で、ががっと股を開いて、勃ち上がっているものを見せてくれていれば、オッケー。基本的に相手はいらん。局部はよく見せるように』
小説でもマンガでも、一緒。
マンガ(イラスト)では大股開き。恥じらってる顔つきがナイス。
小説の場合は局部の名前の連呼が、それに相当。
ううん。やっぱり本当に男と女の「萌え」ポイントは違うのですね。
それはショタでも、一緒。
男性向けのショタと、男性向けのエロは、文法はまったく同じである。
小説でもマンガでも。
それが凄くよく解って、こう、得心したって言うか、胸に落ちたって言うか。
とにかく、ああ、なるほど。うんうん。
なんだか、一つ発見した様な気がする。
でございます。
いやあ、とっても面白かったです。
これはやはり、いつかそのうち、絶対ショタケットに行かねばなりません。
もしもそのうちショタケットに行ったら、はりきって潜入レポートをお届けいたします。
どうぞお楽しみに。
END
あやしいショタの部屋へ