あやしいショタの話 その1


 ショタの話をしたいと思います。
まず宣言してしまうと、私、史都玲沙(しとれいさ)は、ショタです。
そこで、引かないでくださいね。というか、引くような人はここに入ってきていないとは思いますが。(笑)
可愛くて美しいものを嫌いな人がいて?
そんな感じでございます。
 
 ショタのことを語ります、と言ったら、まずはもちろん「ショタとは何か」から始めるのが普通だと思うのですが。簡単に言ってしまうと
「小さい男の子が好き」
という所かと思われます。
ロリコンが、ロリータコンプレックスのことで、これは小説&映画で有名な「ロリータ」から語源が来ている、という話はご存じの方が多いでしょう。
これと似た感じで、ショタコンは、正太郎コンプレックスから来ている。
というお話があります。
それで正太郎というのは…と続けて語源を探っていくのも、ショタを語る方法論としてありだとは思うのですが、私はあえて、その辺りは脇に除けておこうと思います。
何故ならそれは、私としては、やおいの定義を「やまなし、おちなし、いみなし」辺りに求めて行く事ととても似ていて、あんまり意味のないことだと思うからです。
やおいという言葉は今では、最初に言われはじめた意味合いとかからは、遙かにずれて、更に色々なイメージを付加された言葉になってしまったと思います。

やおい、がもはや独立した「やおい」という単語になってしまったように、ショタも、もはや「ショタ」という独立した言葉だと思います。
あまりに多くの意味とイメージが多種多様にこの単語につきまとっております。ショタとはこれだ、これこれこういうものだ、なんて一言では言えません。
ショタが言うんだから間違いないと思ってください。(^_^;
何故なら、私はショタだと言う人達の間でさえ、それはショタじゃないだろう? いいや、これもショタだ、なんて意見の違いが出ますしね。
まあ、人の好みは色々だって事ですね。
という訳で、やはりここは、おおまかなひっくくりとして、

「小さい男の子が好き」

という辺りが、一番漠然として、それとなく解って、いいところかもしれないと思います。



 
 では、最初の話として、ショタには、男のショタと女のショタがいる。
この区別から始めたいと思います。
そう、この二つは違うのです。
同じように「小さい男の子が好き」でも、男の人で男の子が好きな場合と、女の人で男の子が好きな場合は、結構違う。もちろん近いところもないことは無いですけど。
コミケでも、男性系ショタと女性系ショタは違う場所に分類されてスペース配置されております。(場合によっては、西と東に館が別れているくらい遠い)コミケってば、よく解ってらっしゃる。
ええ? そんなジャンルがあるのか? と思っている方もいるかもしれませんが、私は両方回っているのだから、間違いありません。
興味がありましたら、一度コミケパンフをじっくり見てやってください。

コミケでは、男性系ショタは、俗に男性系、と言われるエロスペースに配置されます。
女性系ショタは、俗にジュネ系と呼ばれるスペースの、その続き辺りに配置されます。
同じエロじゃん、には間違いないのですが、描いてることは、両方とも男同士のエロだったりする訳です。
さて、ここでお分かりの通り、男のショタは、男同士のエロに参加可能ですが、女のショタは男同士のエロには参加不可能です。
当然ですね、女ですから、男にはなれない。
つまり、女のショタの殆どは、女のドリームである。(もちろん例外は何にでもあるけど)
しかし男のショタは、ドリームといえばドリームなんですけど、やはり女のドリームとはかなり違うと思います。
マジやりてぇー、な下半身直撃だったりするわけですね。

だからといって即座に犯罪者扱いしてはいけません。
なぜなら世界中の男の殆どが常に、女とやりてぇー、と思っていますが、それで犯罪に走る人はほんの一部だからです。
そのテの性癖をたとえ持っていたとしても、実際に実行に移すと、即座に犯罪ですし。
という訳で、そんなことをするヤツは、ほんの少しの一部のピーだけでしょう。
だいたいはおとなしくエロショタマンガを読んでいたり、可愛い男の子の写真を見てたりするだけです。
といっても、私あんまりそのテの方と知り合いじゃないし、男でもないので、実際の、本当に本当の男のショタのことは詳しく知らないんですけど。
しかし、エロショタマンガを読む男の人達の中には、別にショタじゃない人もいるらしいです。そういう人は、エッチなら別に何でもいいらしい。その辺の男の性癖も、女の私にはよく解らないところです。
もっとも普通のボーイズよりも、ショタの方が断然相手を女に置換しやすいとは思いますけど。
そして、ショタオンリーイベントの、「ショタケット」というイベントがあるのですが、これは客のほとんどが男性だという話です。


 
 ええと、何の説明も無しに、いきなりエロショタという言葉を使いましたが、ショタという言葉に付随する意味が多すぎるので、小さい男の子を題材にしたセックスメインのものを、特にこう呼んでおります。(私が)
他に、ロリショタという言葉もあります。意味は大体同じです。
とにかく、まずはセックス。エッチすることがメインのショタ。これがエロショタ、もしくはロリショタ。
そして、う〜ん、な事に、今ショタと言うと、大体このエロショタのことを指す事になってます。
この辺りの言葉の解釈は、『アダルト』と聞くと、みんなエッチなことの意味だと思われてしまうのと、なんとなく近いです。

話は少しだけ逸れますが、平井和正の、「アダルトウルフガイ」というシリーズがありまして。結構古いSFなんですけど。
そのウルフガイを読んだと言う友人に、私
「え? どっち読んだの? ヤングウルフガイ? それともアダルトウルフガイ?」
って聞いたんですよ。そうしたら彼女、しばらく考えて
「そんなにアダルトな内容じゃなかったような気が…」
って言い出して、思わず吹きだしてしまったことがありました。
ごめん。アダルトって、単に『大人の』って意味なのよ。
でも、そんな風に、言葉に付随する意味って、少しずつ変わっていくんですよね。

ショタは、アダルトほど一般的ではないですが(間違いなくマイナー)
しかし今、何の説明も無しに単にショタと言うと、エロショタの意味になってしまうことが多いです。
なにせ、商業的に出されているショタの本が、大体エロショタなので、これは仕方がないかもしれません。(最近は規制されていて、ショタ本自体が少ないですが…)
仕方ないか、とは思います。商業的に売れるものを考えたら、どうしたってエッチものが多くなる。だから、ショタ=エロショタの構図もできてしまう訳です。
ショタケットに来る男の人は、まあ、こんなエッチなショタものを買いに来る訳です。
 
いやあ、告白しますが。
私一度、男性系エロショタってどういうものか、コミケで一冊買って見てみようと思いまして、スペースまで行ったことあるんですよ。
そんで、スペースまで行って………………。
そのまま素通りしてきた…。

だって――っ。
スペースにおいてあった本の表紙が――――っ。
男の子が座って大股開いている絵でさ、ちんち○放り出してるんだよっ!
恥ずかしくって手にも取れねえ。
くくくっ。
それでですね。
実はその後もう一度、ち○ちんが何ぼのもんじゃい? 恥ずかしいのは私だけっ。あの広ーいコミケの中で、一体誰が何を気にすると言うんだ、と思って、もう一度男性系エロショタを買いに今年の夏コミに(2000年8月)再挑戦しに行ったんですよな。(そんな情熱別の所に使えよ、私)
そして、結局…、また素通りしてきました。(←とほほ…)

ダメだ。性器を強調していることが特徴な男性系エロショタは買えない。
しかも絵が上手くない。
やっぱり絵が綺麗じゃないと、私ダメだわ。だって女の子だもん(←ずうずうしい)
ううん。男は視覚情報で生きている。性器が見たいという感覚は、やはり男の感性だよな、と思います。
ぐるぐるとそんなことを考えながら、敗者と化した私はそのまま女性系ショタのスペースまでふらふらと行って、そこでやっとショタ本を買いました。
いいですねえ、女性系ショタ本は。誰も表紙で大股開きなんてしてません。
たとえ中身がエロエロでも。
 
さて、まずは自分でもよく解っているわけではない男のショタの話を先にしてしまいましたが。まあ、エロショタが今「ショタ」のイメージになっていることからの流れで、解りやすいかな、と思ってのことです。
という訳で、「男のショタ」とは。
 
さすが男。かなり直接的。性器を強調する。実行しないまでも、セックスに参加可能である。話は男同士のエロである。
(実は商業誌的な男性系ショタは、お姉さんと美少年の組み合わせも多数存在します。この事を語りだすと、また長くなりますし、エッチなら男でも女でもいいや、という類のショタマンガを読む人も対象にしなくてはいけないので、今回はこれには触れません。でも、意外と多いらしいです。ショタケットに来る男の人には、こういう人もいるのかも?)
ううん、こんな感じでしょうか。私的感想ではありますが。




   女のショタは、また違うんですよね。
と、次はいよいよ女の話です。もちろん私は女なので、こっちの方がよく解ります。といっても、もちろん私が女のショタの代表というわけではありませんので、当然、私的見解な話になりますが。
ええと、多分本当に、小さい男の子に欲情するタイプの女のショタはいるんだろうな…とは思います。絶対いないとは言いません。
しかし間違いなく、それはすごく少ない。ものすごく少ない。
ショタを名乗るほとんどの女は、ただ単純に可愛い男の子が好きなのです。
コミケでのスペースが、ジュネスペースのつながりの先にあるように、女のショタは、大体単なる女の『ドリーム』なのです。

たとえ内容がエロエロであっても、それに直接参加するという直接的欲望はありません。
直接的欲望というのはつまり、
「私、小さい男の子と本当にセックスしたーい」
とは思わないという事です。
この辺りは、男と女のセックスにおける生理的欲求の違いによっている所もあるとは思いますけど。
内容がエロエロなのは、まあ、その、みんなコミケにはエッチな本を買いに来ていることだし…。くらいの感覚。
単純に、可愛い男の子が好き。そうなのだと思います。

エロショタは、今、男も女も読むんですけど。
私が最初にショタという言葉を知った頃は、ショタにはエロの意味は全然と言っていいくらいありませんでした。
いや、男のショタは知らないんですけど。
女のショタの世界では、です。
ショタとは、自分よりだいぶ年下の男の子を、単純に、可愛ーい、と言っている人達のことでした。
しかし、たとえ内容はエロエロになってきていても、女のショタの人達の基本は、あまり変わらないんじゃないかと思います。
だって結局ジュネや、やおいと同じだし。
ドリーム、ドリーム、単なるドリーム。
可愛い男の子達を可愛く見たいだけ。それが基本だと思います。
美しいものを嫌いな人がいて?
その美しいものの、守備範囲が、小さい男の子だっただけ。
たとえエッチなことをシチュエーションで考えちゃったとしても、本当にマジに性的欲望で小さい男の子を見ているわけではありません。
(もっとも、そういう衝動は、女の生理からはかなり外れるので、当然と言えば当然かな、とは思いますが)
これは、二次元の男の子(アニメやマンガの世界)相手でも、三次元の男の子(ジャニーズや、映画の子役)相手でも、一緒です。
ただ単純に、可愛ーい、と言ってることが多いんですよ。ショタの人って。
三次元の男の子と(たとえば芸能人の男の子)、マジにエッチしたいと考えている人達は、ショタじゃなくて、単なる追っかけです。
 
うん、私はそんな感じですね、少なくとも。
可愛い男の子がただ好き。それだけです。
シンジ可愛ーい、と言って『エヴァンゲリオン』を見て、ブラッド・レンフロが可愛ーい、と言って『依頼人』を見に行く。
その辺を走り回っている可愛い男の子を見れば、うーん、可愛いなあ、と思う。
つい目が追っていったりしてしまうところが、ちょっぴり怪しいですが、可愛い犬が通りすがっても、つい目が追っていったりしてしまうので、私的には一緒かと。


 
 とりあえず、まずはこんなところです。
長々ダラダラと思いつくまま書いていった文章で申し訳ありませんが、少しはショタについて知っていただけたなら嬉しいです。
好き放題言い散らしているだけの文章なので、面白く読んでもらえればそれで充分なのですけどね。
それでは、第二弾は女のショタについて、も少し細かく語ろうと思います。
(まだやるつもりなのか?σ(^◇^;)
私はショタよ、と言う人からの意見もできるなら聞きたいです。
(それで、よろしければ、どの辺のキャラが好きなのか教えてください。一緒に語りましょう)
お待ちしてます。どうぞよろしくお願いします。(^.^)
ではでは次回にて。

END


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